日本テレビ系・スペシャルドラマ『俺の話は長い~2025・春~』
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前編『其の一 タケノコとずん胴』『其の二 振袖とワイン』の感想。
【其の一 タケノコとずん胴】
ニートの岸辺満(生田斗真)、36歳。5年前に県会議員秘書となるも解雇され、母・房枝(原田美枝子)に寄生していた。休業中の喫茶店『ポラリス』を巡り、姉・綾子(小池栄子)が「店を継ぎたい」と宣言。家を奪われると焦った満は、勢いで「この家を売るべきだ」と口走ってしまう。
【其の二 振袖とワイン】
春海(清原果耶)が帰省し、綾子(小池栄子)を避けて岸辺家に滞在。やがて綾子と光司(安田顕)が現れ、大騒動に。成人式をドタキャンされた綾子は激怒するが、満(生田斗真)が「振袖を着て家族写真を」と提案。春海はヴィンテージワインと交換で了承するが、そのワインは海星(杉野遥亮)の店にあり、満はなぜか挙動不審に…
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:金子茂樹(過去作/前作,世界一難しい恋(セカムズ),もみ消して冬,コントが始まる,コタツがない家)
演出:中島悟(過去作/前作,セカムズ,すきすきワンワン!,それってパクリじゃないですか?)
音楽:得田真裕(過去作/前作,家売るオンナシリーズ,アンナチュラル,インハンド,監察医 朝顔)
主題歌:SUPER EIGHT「友よ」
CP:荻野哲弘(過去作/霊媒探偵・城塚翡翠,逃亡医F,GO HOME~警視庁身元不明人相談室~) ※敬称略
日常会話中心のホームドラマで、一見消極的に見える異色&意欲作
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―――ここまで、ごあいさつ―――
2019年の秋ドラマとして〔全10回〕として放送された『俺の話は長い』の続編で「前後編」のスペシャルだ。
主演は生田斗真さん。
脚本は、『世界一難しい恋』(日テレ/2016)、『もみ消して冬シリーズ』(日テレ/2018,2019)、『コントが始まる』(日テレ/2021)、『コタツがない家』(日テレ/2023)などを手掛けた金子茂樹氏の完全オリジナル。
演出は、『デカワンコ』(日テレ/2011)、『きょうは会社休みます。』(日テレ/2014)、『世界一難しい恋』(日テレ/2016)、『これは経費で落ちません!』(NHK/2019)、『すきすきワンワン!』(日テレ/2023)、『それってパクリじゃないですか?(日テレ/2024)など手掛けた前作のチーフ監督・中島悟氏。
前作からコロナ禍を経ての5年後の「2025年の春」の世界を描くのが今作だ。
そして、私なりに『俺の話は長い』の特徴を表すなら。
これと言ったドラマチックな騒動は起こらないが、日々のちょっとした違和感や心の機微といった “人生の新たな可能性を模索させるシグナル” にスポットライトを当てた日常描写主体の会話劇メインのホームドラマ… だ。
また、1時間枠の中を2話構成にするのは、アニメ『サザエさん』に似た形式で、無意味な引き延ばしができないだけでなく、独特なテンポの創出に成功している好みは分かれるが、一見消極的に見える異色&意欲作… だ。
秀逸なのは「主人公がいつまでもニート」という設定
今作の一番の見どころは、スペシャルになっても、主人公・岸辺満(生田斗真)の “屁理屈” だ。
前作で、県会議員の秘書を2か月でクビになって以降、母・房枝(原田美枝子)に寄生しながら自由気ままな「平和なニート暮らし」を満喫中の満が36歳に。
四捨五入すると「40歳」になった満の「平和なニート暮らし」へ危機が!? な展開だ。
今作が「ホームドラマ」として秀逸なのは、この「主人公がいつまでもニート」という設定にある。
なぜなら、主人公が学校や職場に行かず、基本的に「家にいる」から、主人公を描けば自然とホーム(家)のドラマ(物語)になるからだ。
また、主人公が身内も閉口してしまうような “偉そうな屁理屈” を履き続けるから、周囲の満への心配が絶えないために、サブキャラクターたちも「家に集まる」のが自然な設定なのだ。
各自がそれぞれの人生を歩んでいるのに、聞くつもりはない “満の屁理屈” に集まってくる。
今回では、満の姪っ子・春海(清原果耶)が久しぶりに “満の屁理屈” に集まってくるところか始まったのも、今作らしいイントロだ。
「隣の家のやり取りをのぞき見する感じ」がたまらなくいい
物語としては、褒めようと思っていいとこ探しをやっても、驚くほどに “特に波風立たず” だ(笑)
それこそ、私がテレビドラマ、特に朝ドラ(NHKの朝の連続テレビ小説)で苦言を呈している次のこととは無縁の世界である。
“死や余命” 、“病気や障がい” 、“現実に遭った災害” を
必要以上に盛り込むな!
そう、前述した通り、ドラマとして真剣に見れば “人生の新たな可能性を模索させるシグナル” ではある訴える作品にも見えるが。
普通に見ている限りは、日常のどこにでもあるような違和感や心の機微を、まるで「隣の家のやり取りをのぞき見する感じ」で淡々と描いていく。
その意味で、『ディレクターの目線blog』として、今作でも注目するのが中島悟氏の演出だ。
あざとさゼロのストーリーテリングと視聴者に媚びない演出
前作を見たことのある人なら分かると思うが、今作のほうが “より波風が立たない日常風景” になっている。
だから、普通に考えたら、前作よりもカメラを動かすなり、俳優の演技を増やしたり、細かい編集にしたり、劇伴を大量に張り付けるなどの、やや過剰演出をやって、少しだけドラマチックに見せて(show)魅せよう(fascinate)とすると思うのだ。
しかし、私の印象では、前作よりもドラマチックに見せて(show)魅せよう(fascinate)をやらない演出になっていたと思うのだ。
日本のドラマ業界は、この5年間で、ドラマ『あなたの番です』(日テレ/2019)の大ヒットで、これ見よがしの引き延ばしと「実は…」のどんでん返しだけをやり続ける “考察系ドラマ” や。
2022年に放送された連続ドラマ『silent』(フジ/2022)の大ヒットによって、「物語も映像も多少やり過ぎがウケる」の傾向も顕著になった。
でも、金子茂樹氏の脚本における、あざとさとは無縁のストーリーテリング(物語を使って情報を伝えたり、メッセージを印象づけたりする手法)も。
中島悟氏の演出における、登場人物たちと同じ高さのアイレベル(目線の高さのカメラポジション)にこだわる「没入感」や「臨場感」を一つ越えた先の「同調感」 や 「共在感」の創出も。
前作から踏襲されている以上に、強調されていると感じたのは私だけだろうか。
個性あふれる俳優さんたちが"フツーの人"を演じる楽しさ
最後に、今作でも変わらなくてホッとしたこと。
それは、この5年間で、多くのレギュラー出演者、特に若手の俳優さんたちが成長し、ドラマや映画で主演、主役を演じるようになったのに、今作ではよい意味で “流行っ子オーラ” のスイッチをオフにしていたこと。
やはり、「満の屁理屈」と同じくらいに今作の見どころなのが…
多くの俳優陣の中でも、特に個性を武器にした俳優さんたちが “フツーの人” を、いや “ちょっと変わった、いそうだけどいないフツーの人たち” を見事に演じ切る楽しさなのだ。
中でも、清原果耶さんと杉野遥亮さんの前作以降の躍進は多くの人が知るところだろう。
でも、そのお二人もベテラン勢に負けず劣らず “流行っ子オーラ” を見事に消して、演じ切った。
そのことで、「人は変われないとは言わないけれど、変わるのは容易じゃないんだよ」という、これまたフツーのことが、ズシ~~~ンと伝わってくるのだ。
あとがき
褒めるだけ褒めて… 終わりませんよ。
何となく、全体の映像的な抜け感といいますか、湿度が低い軽やかさといいますか、ふんわかほかほか感が、ほんのちょっぴり前作より足りないかなぁなんて思ったのですね。
すると、前作と今作では「制作協力」が変わっていました。
前作は、舞台の地域性とキャラ設定をいかしたドラマが得意の「オフィスクレッシェンド」。
今作は、あの『セクシー田中さん』を手掛けた「AX-ON」と、あまりホームドラマを手掛けた印象が少ない「アバンズゲート」。
まあ、他に理由があるとは思いますけれど。
最後に、牧本求(西村まさ彦)が満に声を掛けた商店街も、満が本を読んでいた階段も、春海の「二十歳の成人式家族写真」を撮りに行った写真館も、私と深く強い縁のある東京都足立区千住なので、ホント懐かしいし、うれしいです。
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NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『あんぱん』
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第2回/第1週『人間なんてさみしいね』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
草吉(阿部サダヲ)が作ったあんぱんのおいしさを夢見心地に話すのぶ(永瀬ゆずな)。その一方で、「東京に帰れ」と言ってしまった嵩(木村優来)のことがずっと気になっていた。のぶは嵩の弁当を奪おうとするクラスの悪ガキたちを追い払い、嵩に東京に帰れと言ったことを取り消す。そんなのぶに、嵩はやさしく微笑むのだった。ある夜、自分の夢を語った結太郎(加瀬亮)は、のぶに「女子も大志を抱け」と話す。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:中園ミホ(過去作/花子とアン,ドクターXシリーズ,ザ・トラベルナースシリーズ)
演出:柳川強(過去作/オードリー,花子とアン,やさしい猫) 第1週
橋爪紳一朗(過去作/花子とアン,エール,カムカムエヴリバディ)
野口雄大(過去作/エール,恋せぬふたり,どうする家康)
佐原裕貴(過去作/スカーレット,おちょやん,あなたのブツが、ここに)
尾崎達哉(過去作/3000万)
音楽:井筒昭雄(過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-)
主題歌:RADWIMPS「賜物」
P:中村周祐・舩田遼介・川口俊介
美術・ロゴデザイン:伊達美貴子(過去作/まんぷく,青天を衝け)
技術:久野裕大(過去作/どうする家康,3000万)
音響効果:畑奈穂子(過去作/麒麟がくる,恋せぬふたり)
撮影:山口卓夫(過去作/青天を衝け,17才の帝国)
照明:斎藤知久(過去作/いよっ!弁慶)
音声:北原悠介(過去作/べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~)
音楽録音:高橋清孝(過去作/火の鳥2024アニメ)
映像技術:吉永勇(過去作/なつぞら,虎に翼)
カラーグレーディング:松﨑梨絵(過去作/なつぞら,おかえりモネ)
VFX:田中貴志(過去作/劇場版トリリオンゲーム)
助監督:伊藤嘉文(過去作/ももさんと7人のパパゲーノ)
制作担当:征矢吉裕(過去作/ひよっこ)
特殊造形:江川悦子(過去作/もしも徳川家康が総理大臣になったら)
編集:松屋周平(過去作/鎌倉殿の13人,3000万)
記録:武田朝子(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
特殊メイク:松岡象一郎(過去作/映画「ヘルタースケルター」「トリハダ」)
美術進行:高橋秀樹(過去作/篤姫)
装置:田村英一郎
装飾:神戸信次(過去作/【推しの子】-The Final Act-)
衣装:澤谷良(過去作/花子とアン,なつぞら,)エール
メイク:田畑千奈味(過去作/ひよっこ,青天を衝け)
かつら:秋庭優一(過去作/桶狭間)
時代考証:天野隆子(過去作/ゲゲゲの女房,花子とアン,スカーレット)
風俗考証:刑部芳則(過去作/エール,ブギウキ,虎に翼)
土佐ことば指導:西村雄正(過去作/らんまん)
所作指導:藤間貴雅(過去作/麒麟がくる,流行感冒,風よあらしよ)
製パン指導:竹谷光司(Bakery&Cafeつむぎ@千葉県佐倉市)
漫画指導:山根青鬼
石工指導:山中英明(第29回技能グランプリ石工職種第一位金賞)
書道指導:金敷駸房(過去作/エール,麒麟がくる,青天を衝け)
アクション指導:吉田浩之(過去作/帝一の國,忍びの国,地獄少女)
仏事指導:守祐順(能蔵院@千葉県木更津市)
医事指導:冨田泰彦(過去作/らんまん,虎に翼,3000万)
裁縫指導:小林操子(過去作/エール,らんまん,虎に翼)
アニメーション制作:稲葉卓也(https://www.takuyainaba.com)
タイトルバック映像:涌井嶺(https://x.com/Ray_T6L)
語り(本編):林田理沙アナウンサー(現「サタデーウオッチ9」メインキャスター)
語り(土曜日版):
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
制作統括:倉崎憲(過去作/おかえりモネ,ここは今から倫理です。,やさしい猫)
P:中村周祐(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
舩田遼介(過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋)
川口俊介(過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ)
※敬称略
第1回感想に42回のWeb拍手をいただきありがとうございます
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―――ここまで、ごあいさつ―――
昨日の第1回の感想は、私事の事情で投稿が午後7時過ぎになったにもかかわらず。
Web拍手を 42回もいただき、ありがとうございます。
そして、今作『あんぱん』への期待が高いこともよく分かりました。
今回は約4時間かけて書きましたので、それなりに楽しんでいただけると思います…
民放ドラマ&主演PV風のタイトル映像がまだしっくりこない
まずは、メインタイトル映像について。
今作のメインタイトル映像は、(今作も過去作に準じて)月曜日は「1分32秒」の長尺版で、その他は「1分15秒」の短尺版になるようだ。
長尺版と短尺版のどちらにも感じたのは「民放のドラマっぽい」と「主演俳優のPVみたい」である。
さらに、ファンには申し訳ないが、おじさんにはRADWIMPS「賜物」の歌詞が聞き取りにくく、せわしなさも感じるし。
どうも、全話の平均視聴率が朝ドラ歴代最低をたたき出した前作『おむすび』以上に、“まだ” しっくりこない。
情報源:「おむすび」全話の平均視聴率が朝ドラ歴代最低13・1% 「ウェルかめ」を下回る 初回が最高視聴率に - スポーツ報知
明るく今風なのを否定はしないが、今作は確実に「戦争」が描かれるので「これでいいの?」と “現時点” では思う。
タイトルバック映像の監督は、VFXアーティストとしてMV制作を中心に活動する涌井嶺氏。
ちなみに、「CG」は全てがPCで作ったデータであるのに対して、「VFX」が実際に撮影した映像素材にPCで作った映像や効果を加えたもの。
涌井嶺氏の最新作で「こういう感じなのね」が分かるのが、下記のME:I (ミーアイ) の「'MUSE」オフィシャルMVのこの部分。
そりゃあ、朝ドラとも、「アンパンマン」とも異質の世界観になるのは当然である… と同時に。
朝ドラ『らんまん』(NHK/2023年前期)では、タイトルバック映像を前半と後半で変えた前例もあるので、このまま最終回まで続くのか? もお楽しみにしておくのも悪くない… とは思う。
劇中のあんぱん「1個10銭」は、現在の400円くらいか?
前回同様に、今作の “いま” は昭和2年(1927)。
当時の10銭の現在の価値の正確な数値は不明だが、「1円=現在の636円相当」の目安からすると。
情報源:昔の1円は現在の何円相当なのか? | テンミニッツTV
「1円=100銭」であることから、約63円ということになる。
但し、当時の小学校教員の初任給が約50円と考えると、現在が約20万円で換算すると400円となる。
令和7年のコンビニなどで買える袋入りあんぱんが100円前後と考えると、高い印象だろうか。
今から50年近く前の記憶でも、町のパン屋さんで買うあんぱんやクリームパンは100円しなかったと思うから…
"幼なじみ時代"は脚本家や制作統括の気合が入った「序章」
いよいよ、本編の感想だ。
前回に続いて今回も、最近の朝ドラ、特に前作と比べると、極端に騒動やトラブルが少ない滑り出しだ。
大正時代の香りが残る昭和初期の高知の田舎の一般家庭とちょっとハイカラな家族の日々を紡いでいる。
もちろん、主人公が大人版になっても、この調子で進むとは限らないが。
私は、今作が子役による子ども時代を、ゆっくりと波風を立てず描くのをぼーっと見ている感じが意外に好きだ。
なぜなら、持ち前の男勝りで勝気な性格から「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」とも呼ばれる朝田のぶ(永瀬ゆずな)と、ちょっと気が弱くて自信のない柳井嵩(木村優来)が 《同級生として偶然に出会う》” という “虚構の中の偶然” を味わいたいからだ。
ご存じの方もいると思うが、やなせたかしさんと妻・小松暢さんは、同郷の小学生時代の同級生ではない。
やなせさんは、現在の東京都北区出身で、当時の高知県長岡郡後免町で育ち。
暢さんは、大阪府大阪市出身で、父親が現在の現在の高知県安芸市出身だったこともあり、女学校卒業後に高知新聞社に入社。
『月刊高知』の編集者となった際に、すでに配属されていたやなせさんと出会ったのだ。
だから、この「幼なじみ時代」は脚本家や制作統括の気合が入った「序章」ということ。
のぶと崇を均等に描き、個性を引き出して見せて魅せている
前回も書いたが、「ダブル主人公」らしさを強調する意味でも。
どちらか一方に比重を置かない点でも。
のぶと崇を均等に描きつつ、個性を引き出して提示することを、じっくりとやって見せて(show)魅せて(fascinate)いると受け取るのが、賢明な見方ではないかと思う。
付け加えるなら、第1回にもあったように、のぶと崇が行き着くところは、おおよそ分かっている。
だからこそ、急ぐ必要も、これ見よがしに騒動でドタバタやる必要もないのだ。
だって、繰り返すが 《着地点・帰着点は承知している》 のだから、経過を見守るだけでいいのだ。
もちろん、そうは言っても「そろそろ退屈になってきた」「あまりにも何も起こらなすぎ」なのは困るが。
でも、このスタッフならば、一先ず「子役による子ども時代」は安心して見られるような気がする。
興味がないのでなく、見たり接する機会がなかっただけ
最後に、前回で私が「やなせさんご夫婦にも “アンパンマン” にも思い入れはない」と書いたことを誤解している読者様がいたようなので、少し補っておきたい。
全員が… とは言わない大前提で。
アラ還(アラウンド還暦=60歳前後の世代のこと)世代が幼少期~中学生時代に夢中になった昭和40年代のヒーローやキャラクターは…
(あえて性別を記します)男子は『ウルトラマン』や『仮面ライダー』、『マジンガーZ』や『ゴレンジャー』なん、ゴリゴリの正義のヒーローってのが主流で。
(あえて性別を記します)女子たちは、『魔法使いサリー』や『ひみつのアッコちゃん』、『魔法のマコちゃん』や『魔女っ子メグちゃん』系のちょっとお姉さんな魔女っ娘が人気だった(私の思い込みもあります)
だから、絵本時代は別にすると。
昭和63年(1988)に日本テレビで放送開始されたアニメ『それいけ!アンパンマン』のころは、すでにあまり漫画を読まないしアニメも見ない時代になった人が(少なくとも私の周囲は)多かったと思う。
別に興味がなかった訳ではなく、《私は接する機会がなかった》 だけなのだ。
ちなみに、同級生でもある私の妻は、アニメ『それいけ!アンパンマン』は、そんなに見たことがないそうだが。
妻の親が、70年代当時に月刊物語絵本「キンダーおはなしえほん」シリーズを毎号買ってくれていたそうで、絵本の中の「アンパンマン」に何度も泣いて感動したと、熱く話していた。
私も後追いだが、この半年間で相当量の絵本を読み、映像作品も見てはきたことは添えておく。
あとがき
今作の「製パン指導」に「竹谷光司」とありました。
調べてみると、千葉県佐倉市、京成ユーカリが丘駅直結のパン屋「Bakery&Cafe つむぎ」の店主でした。
以前は、駅から遠い場所に「美味しいパンの研究工房 つむぎ」として営業しており、地元では「ちょっと斬新なパンもあって、おいしいパン屋さん」として有名で。
私は、2010年の開店同時から、時々ですが買って食べているお店です。
そういえば、昔から店頭で「アンパンマン」の顔のあんぱんを売っていたのを思い出しました。
Bakery&Cafe TSUMUGI|ユーカリが丘駅|公式
みっきーの四方山話
先日、義母の90歳のお誕生日のお祝いをやりました。
軽度とはいえ認知症なので、妻が「自分の誕生日、忘れているかもしれないけど、お祝いしたい」というので。
「車で行けば激痛も少しは楽だろうし、近所でお花見もやろうよ」と促して行ってきました。
夕食後に、突然妻と「♪ハッピーバースデー」を歌ってイチゴのショートケーキを出したら、おかあさん泣いちゃって。
翌日の電話でも「きのうはうれしかった」と覚えていましたね。
まっ、それだけの日常の出来事です…
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フジテレビ系・月9『119エマージェンシーコール』
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第11話/最終回『不条理と希望、声がつないだ救命の循環』の感想。
堂島信一(佐藤浩市)が復帰直後、不審な通報が入り、粕原雪(清野菜名)らはビル爆発の救助要請に追われる。雪は火災現場に取り残された女性の通報を受け対応。消火後、高千穂一葉(中村ゆり)が状況を報告する中、田中悠(三浦りょう太)が堂島に写真を見せる。雪は爆発現場を訪れるも、規制線で阻まれる。
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原作:なし
脚本:橋本夏(過去作/わたしのお嫁くん,降り積もれ孤独な死よ) 第1~3,5,7,8,10.最終話
小柳啓伍(過去作/「ウルトラマンブレーザー」シリーズ構成・メイン脚本) 第4,6,9話
演出:水田成英(過去作/ヤヌスの鏡,おいハンサム!!,ナースが婚活) 第1,2,4,最終話
並木道子(過去作/モトカレマニア,イチケイのカラス,イップス) 第3,6,8,10話
丸谷俊平(過去作/ハコヅメ,すきすきワンワン!,コタツのない家) 第5,7,9話
音楽:斎木達彦(過去作/TOKYO MER~走る緊急救命室~:羽岡佳.櫻井美希と共同)
主題歌:羊文学「声」
コールトリアージ監修:大重賢治(横浜国立大学保健管理センター所長)
P:渡辺恒也(過去作/医龍[3],HERO,救命病棟24時[5],教場Ⅱ,風間公親-教場0-)
制作協力:C.A.L(過去作/木枯し紋次郎,大岡越前,水戸黄門,江戸を斬る,ぼんくら)
※敬称略
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最終回の感想をひと言で表すなら。
やっと終わった…
以上
不要と思われる描写ばかり
今回は、序盤から異様なくらいに “主人公の超能力” を物語に採用していたが。
「警察の最新の音声検索システムで見つかった」すれば必要ない。
前回からの引き続き案件「ビルの爆発」だって、今回の「異臭騒ぎ」だけで十分。
それ以前に、レジェンドの活躍すら、必要だったのか微妙な感じだし。
テレビドラマで、致命的に意味不明なことをやり続けた
結局、第1話から最終回まで消えることがなかった最大の違和感。
それが。
「リアルで目を引きたい」のか「ファンタジーで感動させたい」のか不明瞭で、曖昧で…
結果、全ての事象が「ご都合主義」にしか見えずに、結果的に。
“ドラマ” なのだから 〈映像で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!〉 が全然できていない!
もうこれだけで、現実味を感じるフィクションとして楽しめばいいのか?
架空の物語だからこそ視聴者が “虚構の中の真実” に身をゆだねられるようにするべきななのに、そこから目を背けた時点で、テレビドラマ、連ドラで、致命的に意味不明なことをやり続けた… と言わざるを得ないのだが。
あとがき
これ、「主演は清野菜名さん」でも「主人公不在の群像劇」でよかったのでは?
超能力を持たない、よくある行動的で熱血漢の粕原雪が、周囲にもまれながら、指令室に陣取って冷静に対処できるようになる成長物語的な。
まっ、そうなったところで、続編もスペシャルも劇場版も同じ脚本家と演出家なら見るつもりはないですけれど。
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
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2025年4月期/春ドラマの視聴予定&期待度! 配役,スタッフ,概要などの情報も満載!!の内容を更新しました。読者の皆さんの見逃したくない連ドラを見つけるお役に立てれば幸いです。
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NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『あんぱん』
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第1回/第1週『人間なんてさみしいね』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
昭和初期、家族の愛情をたっぷり受けて育った少女が高知の町中を勢いよく駆けていく。「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ(永瀬ゆずな)である。商事会社で国内外を飛び回る父・結太郎(加瀬亮)を迎えに駅舎に駆け込んだのぶは、勢い余って少年にぶつかってしまう。少年の名は柳井嵩(木村優来)。彼は、父(二宮和也)を病気で亡くし、母・登美子(松嶋菜々子)と共に伯父・寛(竹野内豊)を頼って御免与町にやってきたのだった。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
原作:なし
脚本:中園ミホ(過去作/花子とアン,ドクターXシリーズ,ザ・トラベルナースシリーズ)
演出:柳川強(過去作/オードリー,花子とアン,やさしい猫) 第1週
橋爪紳一朗(過去作/花子とアン,エール,カムカムエヴリバディ)
野口雄大(過去作/エール,恋せぬふたり,どうする家康)
佐原裕貴(過去作/スカーレット,おちょやん,あなたのブツが、ここに)
尾崎達哉(過去作/3000万)
音楽:井筒昭雄(過去作/奇跡の人,99.9-刑事専門弁護士-)
主題歌:RADWIMPS「賜物」
アニメーション制作:稲葉卓也
タイトル映像:田向潤
語り(本編):林田理沙アナウンサー(現「サタデーウオッチ9」メインキャスター)
語り(土曜日版):
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼,おむすび)
制作統括:倉崎憲(過去作/おかえりモネ,ここは今から倫理です。,やさしい猫)
P:中村周祐(過去作/おかえりモネ,どうする家康)
舩田遼介(過去作/大奥1-2,VRおじさんの初恋)
川口俊介(過去作/ちむどんどん,どうする家康,光る君へ)
※敬称略
最初の放送から10時間以上経過しておりますので…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
きょうは、妻の整形外科の通院に付き添いながら、私自身も週2~3回通院しているリハビリに行ってきました。
まさか、アラ還(アラウンド還暦=60歳前後の世代のこと)になって、夫婦で同じ病院に通院するとは思いませんでしたね。
というわけで、ごく一部の気になさってくださっている読者様にご報告できますのは。
妻の痛みは最激痛を「10」とすると、この1週間で「8→5」に建言したものの、今後の勤務中に激痛になると患者さんなどに迷惑がかかるので、恐らく4月下旬には手術をすることになりそうです… ということです。
とにかく、こんな投稿でも待っていてくださった読者様には、「遅くなりました。でも今後1か月はこんな感じの日があると思います。すみません」とお詫びして。
本題の感想に移らせていただきます。
きっと、最初の放送から10時間以上経過しておりますので、ネット界隈でもかなりの数の感想や批評があがっているはずです。
したがって、かなりの部分でダブルかもしれませんが、今回はお許しくださいませ。
やなせさんご夫婦にも"アンパンマン"にも思い入れはないが
さて、どこから書こうか。
初回だから、今作『あんぱん』の主人公のモデルについて少しだけ私見を書いておこう。
大前提として、私は今作のモデルである、昭和・平成を代表する漫画家であるやなせたかしさんとその妻・小松暢さんにも、絵本をはじめとしたスピンオフ的な作品群『アンパンマン』に “大ファン” と自慢できるほどの特別かつ深い思いれはない。
テレビや書籍などで知り得た情報程度しか、知識もない。
したがって、今後もやなせたかしさんや妻の暢子さん、『アンパンパン』と今作を特別な思いや視点で比較することは、ほとんどないと思う。
よって、「実際のやなせさんは…」や「アンパンマンのキャラとして…」とコメントを寄せられても、返せない。
しかし、この作品の制作を知ってから、相当量の勉強はやったので、そこはその都度書いていこうと思う。
よい意味でご都合主義的に"のぶと崇とあんぱん"を凝縮!
次は、第1回を見た率直な感想だ。
全体の印象は 《脚本は、凝りすぎた構成》 と 《映像は、飾りが多すぎる》 だ。
例えば、土佐弁で「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ(永瀬ゆずな)と、都会的でシュッとした感じの柳井嵩(木村優来)とのお弁当にまつわるトラブル。
もう一つは、「お弁当」から鐘の音で「あんぱん」へつながる展開だ。
誤解してほしくないのは、決して全面的に「やりすぎ」だという意味でないってこと。
かなりよい意味でご都合主義的に “のぶと崇とあんぱん” の三大要素、第1回に凝縮してきたと思うのだ。
その脚本家や演出家や制作統括の真意を(第1回なので完全に予想ですが)探ってみよう。
過去の夫が有名なヒロインの朝ドラとは違う雰囲気がある
私は、今作は実質的に「朝田のぶと柳井嵩のダブル主人公」かつ「今田美桜さんと北村匠海さんのダブル主演」であるという意思表示だと思うのだ。
これまでの「ヒロインよりも、パートナーである男性のモデルが有名人や偉人の朝ドラ」のヒロインとは佇まいが違うという意味でだ。
これまでの「夫が有名な妻」のケースでは、今どきの「お互いがパートナー」というよりも、日本古来の「内助の功」的に描かれたケースが多い。
この10年前後では、下記の作品群がそれに該当すると思う。
・朝ドラ『マッサン』(NHK/2014年度後期)
・朝ドラ『わろてんか』(NHK/2017年度下期)
・朝ドラ『まんぷく』(NHK/2018年度後期)
・朝ドラ『エール』(NHK/2020年度前期)
・朝ドラ『らんまん』(NHK/2023年前期)
しかし、今作の “のぶと崇” は、第1話でもすでに “対等な感じ” の脚本と演出(映像や演技指導)を目指しているように感じるのだ。
‘おむすびロスゼロ’の読者様に向けて悪夢を思い出させてしまうが(笑)
朝ドラの「ダブル主人公風」こそ、チャレンジング!
前作『おむすび』は、NHKの山名総局長が「ある種チャレンジングであった」と好意的な解釈を会見で述べたのをご存じか?
朝ドラ「おむすび」は「ある種チャレンジングだった」NHKメディア総局長が言及(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
まあ、いろいろな意味でチャレンジングだったのは認めるが。
その「チャレンジング」の意味を正しく使うなら、もしかすると今作『あんぱん』こそが、「ヒロインのパートナーである男性のモデルが有名人や偉人の朝ドラ」のヒロインとして、チャレンジングな朝ドラになる可能性を秘めている。
これ、私は、意外に「いいね」と思っているから、第1回の感想に書いたのだ。
なぜなら、『おむすび』の大反省の一つ、「主演が超多忙で撮影現場に来ない、来れない」の大作になる可能性があるからだ。
ほら、劇場での舞台に「ダブルキャスト」があるように、朝ドラの主人公を実質的に「ダブル主人公風」にして、さらに「ダブルスタッフ(今現在も、メインとサブの撮影チームになっているはずですが、メインが二つという意味で)」にしておくのだ。
「のぶ撮影班」と、(そう、あの別班ですね)「崇撮影班」で進めれば、キャストとスタッフの負担軽減にもなるし。
スタッフ間の風通しを良くする工夫を施せば「のぶ班では、崇のセリフはその意味になっていませんけど」みたいな解釈の不一致を現場でつぶせる可能性も出てくる。
そう考えると、人によっては「ご都合主義的すぎる!」な点も、全てが “ダブルのため” と考えれば、今後に違った期待を抱くことができると思うのだ。
脚本・中園ミホ氏は、10歳のときやなせさんと文通していた
感想の冒頭で、やなせたかしさんと妻・小松暢さん『アンパンマン』にも自慢できるほどの特別かつ深い思いれはない… と書いた。
しかし、私が注目しているのは、《なぜ、朝ドラで『アンパンマン』誕生秘話なのか?》 だ。
で、あれこれと調べてみると、いろいろと興味が湧いてくる。
まず、今作の製作統括(チーフプロデューサー)は倉崎憲氏の存在だ。
制作統括を務めた作品は『やさしい猫』(NHK/2023)だけだが。
過去に、朝ドラ『エール』(NHK/2020年度前期)では演出、『おかえりモネ』(NHK/2021)ではプロデューサーを務めた人だ。
そんな倉崎氏が朝ドラ初制作統括として注目したのが「やなせたかしさんの人生」だ。
そして、脚本を女性翻訳家の人生を描いた朝ドラ『花子とアン』(NHK/2014年度前期)を執筆した中園ミホ氏に依頼した。
なんと、中園氏は10歳のときにお父様を亡くされ、お母様がやなせさんの詩集『愛する歌』を買ってきてくれ、読んで感動した中園氏がやなせさんに手紙を書いたことがきっかけで、文通していたとのこと。
それで、やなせさんと妻・暢子さんを書くことになったそうだ。
この事実を知ると、また少し、違った視点で見ることができると思う。
"老けメイク"の中年夫婦の未来からはじまるのが新鮮!
脚本担当の中園氏と、『花子とアン』でチーフ監督してタッグを組んだのが、今作でもチーフを務める柳川強氏だ。
第1回の冒頭シーンにも、『花子とアン』のオマージュというか、『花子とアン』風の構成と演出が見られた。
それが、第1回の、ど頭で「未来(将来)の主人公」を描いて、「子ども時代(子役担当時代)」に時間軸を戻す構成だ。
これだけなら、「まあ、よくあるでしょ?」だが。
冒頭のヒロインが “老けメイク” で「未来(将来)の主人公」になるのは、『花子とアン』と同じ。
しかし、『花子とアン』と違うのは、そう、今田美桜さんだけでなく北村匠海さんも特集メイクで “50歳代の中年夫婦” へ華麗に変身させている演出だ。
今作は、発表当初から「今田さんと北村さんが夫婦になる」を売り文句にしていたのも、この第1回のアバンタイトルがあったからこその宣伝効果だったわけだ。
「あの~~~お、最終回まで、ヒロインが黒板の前でおむすびを持っているカットがないんですが…」とは雲泥の差なわけだ(苦笑)
"老けメイクと時間軸いじり"必要な構成や演出だったのか?
いや、第1回の感想はおふざけで終わるつもりはない。
果たして、この「老けメイクによる時間軸いじり」が、今作に必要な構成や演出だったのか? だ。
私の第1回を見終えた時点の暫定的な答えは、「適切な選択だと思う」である。
理由は簡潔に書こう。
一つは、ある種の、ある一定時点の “結末” を視聴者に明確に提示することで、《今作は、きちんと結末に至る過程を、映像で見せて(show)魅せて(fascinate)進みます!》 が伝わったからだ。
二つめは、子役と “今田さんと北村さん” (もしかすると晩年役の俳優がいる可能性も否定できないが)がつながっていくことへの映像的なリアリティー(現実味)を強調しようとしていることも、伝わったからだ。
この二つが見えてくる、感じられる… のが次のやり取りで、だ。
のぶ「ねえ 崇さん」
崇「何? のぶちゃん」
のぶ「おなかすいた」
崇「ハハ…」
のぶ「さっ 朝ご飯。
食べよう」
崇「はい」
何がいいって、「食べり!」と押し付けないこと… ではない(苦笑)
ここで注目、傾聴するべきは、崇が「はい」と言って、のぶの後を追っておく姿なのだ。
世界中の人たちが愛してやまない『アンパンマン』を生み出し歴史に名を残すクリエーター・柳井嵩(実在のモデルは、やなせたかしさん)も、実は妻ののぶ(モデルは小松暢さん)に背中を押され、導かれたから第1回の冒頭の “未来” にたどり着けたように「1分51秒」で分かるような仕掛けになっているのだ。
モノクロアニメのヒーローは、アンパンマンの原型で原点!
また、ご存じでない方、気が付かなった人のために、大きなお節介を焼いておく アッチッチ!
アバンの本当の冒頭部分、住宅街やビル群の上の空を、ぽっちゃり系のまん丸顔で大きなマントをなびかせて飛ぶ “ヒーロー” が見えるモノクロのアニメーションがあった。
あの “ぽっちゃり系ヒーロー” は、「アンパンパン」の原型とさされる、1970年発売の短編童話集『十二の真珠―ふしぎな絵本―」登場したキャラクターだ。
いまの「アンパンマン」とは似ていないが、お腹を空かせた子供にパンを与える点が “アンパンマンの原点” であり、“元祖・アンパンマン” とされているキャラなのだ。
そんな背景を知ると、さらに 《今作は、きちんと結末に至る過程を、映像で見せて(show)魅せて(fascinate)進みます!》 が伝わると思う。
やなせさんが育った高知の後免町が、御免与町のネタ元?
さて、長くなってきたので、最後のネタ。
劇中に登場した御免与町(ごめんよちょう)だ。
ヒロイン・のぶが、大正時代に三人姉妹の長女として生まれたのが「高知県長岡郡御免与町」の設定だ。
この設定は、やなせたかしさんが育った高知県長岡郡後免町(ごめんちょう)(現:南国市)に由来していると推測できる。
江戸時代の田畑の開発の際、納税や労役を免除した場所で、当初は「御免」という地名だったが、のちに「後免」となり、「後免町」となったのが由来。
恐らく、今作用に「後免町」を「御免町」に戻した上に、江戸っ子風の粋のよさを加味する感じで「御免与町」になったのでは?
こういう、改変というかアイデアは映像作品としても面白いと思う。
あとがき
第1回としては、想定よりも「何も起こらなかった」と感じますね。
前述した通り、「一定の行き着くところ」は分かっているのですから、やたらとトラブルや騒動を盛り込まなくても「分かっているからいいよ」になると思うので、この方向性でいいと思います。
それと、ここ最近の朝ドラとして意外だったのが、各回の最後に会った視聴者投稿コーナー「エンドカード」が今作はなかったこと。
あれはあれで、「ドラマ」から「日常」への切り替えポイントとして悪くないと思うんですけどね。
でも、「1秒、1フレームでも、本編に使いたい」と思うスタッフの意図もよく分かります。
それと、「お弁当の中身や機関車の時代考証が…」なんて騒ぐ界隈もあると思いますが、当ブログでは基本無視します。
とにかく、意外とチャレンジを感じる今作に、期待しようと思います。
次回では「オープニング映像」について語ろうと思います。
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
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第25(最終)週『おむすび、みんなを結ぶ』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
愛子(麻生久美子)と聖人(北村有起哉)が糸島に移住することになり、一人前になった翔也(佐野勇斗)が神戸の理容店を継ぐ。そんな折、結(橋本環奈)たちNSTは来週手術予定のがん患者が食事を全く食べられないため、手術の延期を担当医に申し出るが、担当医は点滴で補給すればいいと延期に反対する。さらに病院の上層部からの要請で、コロナの影響による人員不足に対処するためNSTの活動が一時停止されることに。一方、歩(仲里依紗)の元に退院した田原詩(大島美優)がしばらく泊めてほしいとやって来る。結は詩の行く末を心配するが、歩は詩に自分のアパレルの仕事をやらせ、やがて大きな決断をする。
------上記のあらすじは、公式サイトより引用------
原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7,13,18,21,最終週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6,10,24,最終週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5,16,20週
盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ) 第8,12,17週
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ) 第9,11,22週
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ) 第14,19,23週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ) 第15週
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動
最終回放送後に読者様からいただいたご質問にお答えします
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―――ここまで、ごあいさつ―――
『おむすび』は相変わらずの内容ですが、「一つだけお願いがあります。朝ドラ『おむすび』のことは嫌いでも、管理人・みっきーのことも、当ブログも感想も “まだ” 嫌いにならないでください」と本日も叫びます!
※しばらくの間、テンプレです…
せっかく「土曜日版」の感想まで読みに来てくださる読者様に向けて、何とか書くことを引き出そうと、三度録画を見直して試みましたが。
「本編よりも、酷さが際立っただけ」にしか見えませんでした。
まあ、「本編」よりもマシに見える可能性なんてあり得ないと分かってはいましたけど。
それでも、まさか、ここまで規定通りに「主演俳優の出番の寄せ集め編集」で、ナレーションによる補強や補完もほぼ皆無で終わるとは思わなかったですね。
そこで、今回の感想は、最終回放送後に複数の読者様からいただいたご質問にお答えする形で。
今作の、特に最終週の問題を掘り下げようと思います。
「ほぼ、本編の感想では書かなったこと」なので、少しでも「なるほど」と思っていただけたら幸いです。
それでは、行くぞぉ、アリ~~~~ナァ!!!
制作陣は東日本大震災に結を派遣させる予定だったのか?
ふぅ、それでは、一つめの質問(笑)
昨夜、読者のぴのこ*様から質問をいただいた。
詳細は下記のリンクを読んでいただくとして、抜粋すると。
ラストシーンを見て、制作陣は東日本大震災に結を派遣させる予定だったのではないかななんて思いました。身をもってあの時まさみさんが配ってくれたおむすびのありがたさ、いかに凄いことをしてくださったのかを知るはずだった?そうであればラストシーンも腑に落ちるような。
「最後のシーンについて」by ぴのこ*
早速、ぴのこ*様を含め、全ての読者様に向けて私の考えを書いてみる。
東日本大震災時に結を自由に動けなくした時点であり得ない
ひと言で答えを書くなら 《その設定では全く腑に落ちない》 だ。
そもそも論 《その1》 として。
※青色は、冷静さや論理性を象徴し、物事を根本的に捉える思考を表す
※茶色は、大地や根を象徴する色で、物事の根本や基礎をイメージ
今作は「フィクション」だ。
原作も、モデルもない、設定も物語も自由に構築できる “虚構” なのだ。
したがって、もしも、脚本家や制作統括が 《東日本大震災に結を派遣させる予定だった》 としたいなら。
何度も提案してきたように、主人公の結(橋本環奈)が、東日本大震災の一報を受けた瞬間に「今度は私が助ける番だ!」と “いざ東北へ直行” の「設定」にするべきだと思うのだ。
もちろん、「個人が勝手に言っちゃいけないでしょ?」「すぐは交通手段がないのでは?」と “やらない理由” を言い訳にする人もいるだろう。
しかし、そんな言い訳は、今作の製作統括がやっているのと何ら変わらないのでは?
「自分がこう描きたい!」ができる人がやらずに誰がやる? なのが、映像の世界では?
やらない理由、やらなかった言い訳を言うなら、最初から制作統括なんて引き受けるな! と言いたいくらいだ(ハイ、私なら格安で引き受けますよ・笑)。
自己チュー全開の結を「いざ、東北へ!」にするべきだった
論点を戻す。
今作の脚本家や演出家や制作統括が選択した主人公の設定は。
発生から3週間頃に、職場(東京都港区の三葉大病院)の先輩の管理栄養士と共に、支援栄養士として気仙沼の避難所に赴いた神戸栄養専門学校の同期‘カスミン’こと湯上佳純(平祐奈)の体験談を、乳児の娘をあやしながら「うん、そう」と聞くだけだったのだ。
主演俳優の超多忙を言い訳にするかもしれないが。
それこそ、最終回まで見れば、客寄せ要素としては「パラパラと町おこし」を重要だったのは認めるとしても。
物語上は、トラウマや商店街の描き方から推測すれば、「二つの実際に起こった悲劇の震災」のほうが間違いなく重要視していたのだ。
だったら、そもそも論 《その2》 として、制作統括は、パラパラの撮影に割く時間を削ってでも、結の妊娠出産時期を東日本大震災以降にずらして。
それこそ、いつもの自己チュー全開の結を「いざ、東北へ!」にするべきだったのだ。
最終回のラストシーンについての膨大な違和感と怒り
長くなったが、私が「その設定では全く腑に落ちない」とする根拠がもう一つある。
それは、最終回のラストシーンについての膨大な違和感と怒りだ。
できるだけ落ち着いて簡潔に書いてみる。
そもそも論 《その3》 として、避難所に塩むすびの差し入れした地元ボランティアの三浦雅美(安藤千代子)にだって、ドラマと言え、雅美さんなりの人生があるはずなのだ。
それこそが、私が主張し続ける「主人公が生きている世界」と「主人公が生かされている世界」と「主人公が生きているから成立する世界」がリンクしているように描くことが、 “ドラマ” の一体感の創出に大きく寄与することなのだ。
であるから、もしかしたら、結なんかではなくて、もっともっと大切な人と「1月17日」を過ごしたい可能性だってあるのだ。
別に、必要以上に感情移入しているつもりはない。
架空のドラマを見るということは、その他の意見も一緒に考えてみるべきだと思うのから、やっているだけ。
で、私が違和感を覚えるのは、脚本家や演出家や制作統括が、主人公が「雅美にも雅美の人生があると思いをめぐることができない」と描いたことなのだ。
もしも、どうしてもこのラストシーンを盛り込みたいなら、雅美が17年間ず~っと「冷たいおむすびを渡したこと」を悔やみ続けていると描くべきだったと思う。
「本当は炊き立てのごはんのおむすびを作って持って行きたかったんだけど…」と後悔の念があって、そのことを毎年結に伝えたい… みたいな展開にするべきだったと思うだ。
食べ物ば通して相手ん心に届くんは、温度や味じゃあなく…
長くなったので、「制作陣は東日本大震災に結を派遣させる予定だったの?」の答えとして最後に強く言いたいことを書く。
雅美に「まだ あったかいねえ」と言わせた脚本家や演出家や制作統括が、何よりもダメ! なのだ。
だって、そもそも論 《その3》 として、震災時の結は雅美に「チンして」と言ったことを “後悔している” と描いたのは今作自身なのだ。
すでに、結は「震災の記憶はほぼ無い」と描いたのに、「チンして」は後悔していると描いてしまったのだから。
なのに、最終回では「やっぱり、冷たいおむすびより、温かいおむすびのほうがおいしい」と、またまた真逆の論理展開をやったのだ。
分かりづらいと感じる人がいるかもしれないから、もう少し掘り下げよう。
正確に言えば、雅美が「まだ あったかいねえ」は許容できても、“わざわざ温かいおむすび” を雅美と一緒に食べようと持ってきた主人公があり得ないのだ。
「じゃあ、冷えたおむすびを持っていけばよかったの?」なんて屁理屈をこねる人もいるだろう。
しかし、私は次のように考える。
本来、今作がここで描くべきは。
管理栄養士になり、母になった結が、次のように雅美に言うことだと思う。
結「うち 今やったら分かると。
食べ物ば通して相手ん心に届くんは
温度や味じゃあなく
作ってくれた人ん思いなんやって。
でも、あん時のうち 小そうて
分からんやった。ごめんなさい」
雅美「こうして あったかいおむすびが食べるのが
何よりも幸せね」
これくらいなら、少しはマシな結末になったと思う、いや、思いたい。
医師の権威を損なう描写=医療全体の信頼を揺るがす描写
もう一つ、複数の読者様から同様の質問をいただいたので、お答えしたい。
「今作の “医療、病院、医師” の描き方をどう思いますか?」
答えから書くなら 《医師の権威を損なう描写=医療全体の信頼を揺るがす》 だ。
私が、当ブログで常日頃から次のことを書いているのは存じの方もいるはずだ。
“死や余命” 、“病気や障がい” 、“現実に遭った災害” を
必要以上に盛り込むな!
「病院の待合室」や「被災地の避難所や仮設住宅」などの
テレビで見ている人に配慮し、表現は慎重にするべき!
特に、感情を刺激するような表現や描写こそ、
演出がやりたいようにやるのではなく、
受け手の心理を読み解いてやるべき!
もちろん、読んだそのままの意味として。
病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者様がいるように。
朝ドラを毎日楽しみに見ている視聴者の中にはもっとたくさん、心や体や経済状況などの問題を抱えつつ生きている人がたくさんいるはずだ。
そのような人たちに、わざわざ “虚構の中の不幸” をあれことを盛り込む必要があるのか? と思うのだ。
「描くな」「盛り込むな」と強制するつもりはない。
「自分たちのやりたいようにだけ描くな」「必要以上に盛り込むな」「視聴者の立場を少しは配慮せよ」と願っているのだ。
医療や病院を正しく描けないなら手を出すべきではない!
でも、この三つには、実は上記の三つ以外の願いも込めている。
それが、《医療を描くなら真面目に描け!》 だ。
この意味で、今作の、特に最終回における…
大腸がんステージ3で全く食欲がなく栄養不足の患者・丸尾貴裕(細川岳)と、丸尾の主治医で若手の外科医・井上晴哉(井上拓哉)、そこへ割り込む主人公と「NST」(Nutrition Support Team=栄養サポートチーム)のやりとりが大問題なのだ。
この大問題は、下記の三つの問題から構成される。
●医師の無能さを、医師自身の言動と「NST」の行動で印象誘導
・井上医師が “検査結果を蔑ろにした” と描写
・井上の高カロリーな点滴を “効果なし” と描写
・主人公ら「NST」が医師に “手術の延期を提言した” と描写
●点滴には意味がないとし、経口摂取こそが正義と印象誘導
・点滴では栄養不足を改善できないと描写
・経口摂取(口から栄養摂取すること)をやたらと重視する描写
・誤嚥の危険性は無視し、患者に半ば強制的に経口摂取を推すような描写
●病院を舞台にしたドラマとしての問題
・医師の判断より、「NST」の判断を優先させた
・医師によるインフォームドコンセントの描写がない
・井上を「若い医師は暴走する」と印象誘導
・点滴の重症性を無視
・若手医師より、若手管理栄養士のほうが患者を理解していると印象誘導
これら三つの問題で 《医師の権威を損なう描写=医療全体の信頼を揺るがす》 だと思う理由は。
さらに、次の三つが危惧させるから。
◆標準治療を拒否し補完代替療法への傾倒を助長する可能性
◆かん患者やその家族の誤解による治療法の正しい選択を奪う可能性
◆エンターテインメントで「死や余命」「病気や障がい」「医療行為」を軽率に扱う危険性
だ、か、ら、きちんと医学、医療、医療現場を取材し、十分すぎるくらいに租借し、エンターテインメントにもりこむつもりがない、できない、やれないなら、最初から手を出すべきではない! と訴えたいのだ。
真紀ちゃん激似の田原詩のエピソードの完全敗北の元凶
さらに、下記についても、たくさんの質問をいただいたので、こちらは簡潔に書いてみる。
「歩と詩のエピソードをどう思いますか?」
答えは簡単で 《真紀ちゃん激似の田原詩のエピソードの完全敗北》 だ。
そもそも論 《その4》 として、「歩と詩のエピソード」には、次のことが多分に含まれているのが気に入らない。
■児童相談所などの環境や施設にいる子どもへの偏見と差別
■「主人公=施す人」と「主人公以外=受ける人」の決めつけによる流れの不自然さ
■「血縁がなくても絆で結ばれた家族」の崇高さを描きつつ、血縁に引き込まれる詩を描く滑稽さと浅はかさ
ここまで書けば、ほぼ説明は要らないのでは?
人は出自や環境で「施す人」と「受ける人」に分かれるの!?
そもそも論 《その5》 として、田原詩(大島美優)のような立場の子どもが “家族をほしがる” との決めつけが異様であり、偏見で。
歩(仲里依紗)が自分の後見人になると知った詩が「詩 すっごい喜んでた」と描いたが、この歩のセリフの際に使われた2つの回想カットは、歩が貢献になることとは無関係の映像で。
明らかに “孤児、遺児は後見人が現れるのを待っている” との決めつけ。
これらのことから察してしまえるのは。
(あまり書きたくないことですが)脚本家や演出家や制作統括が、人は出自や環境で「施す人」と「受ける人」になるという品がなく、卑しい考え方であるのでは? と思えてしまうからなのだ。
KOG従業員たちが「アユさん、ギャルらしくないっすよ」で!
これだって、やりようによっては、いい感じに作り替えることだって可能だったと思う。
例えば、こうやるのだ。
大前提として、歩と詩の関係について、結は完全に関わらず、第三者として後日談として聞くだけにして(汗)
まず、変えなくていいのは、以下の三つ。
・詩が腹を割ったのは、結ではなく歩
・詩が自分の新しい居場所だと決めたのは、米田家ではく「KING OF GAL」
・歩が児童相談センターの職員の指摘で、後見人への心が揺らぐ
あとは、【ギャルの掟】の下記二つを利用して。
♥その2:他人の目は気にしない 自分が好きなことは貫け
♥その3:ダサいことは死んでもするな
「KOG」の従業員たちが「アユさん、ギャルらしくないっすよ」と歩を励まし。
【ギャルの掟】
♥その1:仲間が呼んだら すぐ駆けつける
で、「詩も仲間っしょ! みんなで家族になればいいじゃん!」のほうが説得力があったのでは?
そして、最後に結に「さすが 伝説のギャルやね。やることがうちとは違うけん!」で。
あとがき
最終週だけ見れば、「血のつながっていない家族だって、価値も意味もある」「立場や環境が違っても、お互いに助けあうことが大事だし大切だ」という壮大で崇高なテーマを描きたかったのかな? と思えなくもないんです。
でも、最終週も、結局は実の両親と祖母、夫と娘、義母ら “ほぼ家族” を強調しまくったのです。
これだって、結が「KOG」に少しでいいから顔を出したり、帰省が(令和だとしてもギャルなんだから)「KOG従業員旅行」も兼ねるとか。
ほら、英語・米語圏の映画で、文脈によって「ファミリー(family)」の意味って、「血縁・家族」以外にもあるじゃないですか。
ギャング映画なんかでは「親しい人々・仲間」のことを「my family」なんて言いますし。
「企業・ブランド・団体」のことは「our company family」なんて呼びますよね。
そんなイメージで “米田家の呪い=困っている人を放っておけない” さえあれば、誰とだって「ファミリー(family)」になれるし。
「一緒に、おいしいもん食べたら、悲しいこと忘れられる」から「食べり」でなく「食べよ」でつながれる… で、よかったと思いますよ。
これが、『おむすび』関連で最後の投稿になる、いや「最後にしたい」です(笑)
ホント、私も皆様も最後まで頑張りましたよね。
来週からの『あんぱん』も、引き続きよろしくお願いいたします。
※文中の博多弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
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若者たち2014
私 結婚できないんじゃなくて、しないんです
私たちはどうかしている
ワタシってサバサバしてるから
わたし、定時で帰ります。
わたしを離さないで
私のおじさん~WATAOJI~
私の家政夫ナギサさん
罠の戦争
わにとかげぎす
わろてんか
皆様のおかげで、2025年3月5日に3,700万アクセス達成をいたしました。(御礼の記事)